「生き残る者を見ていると、彼らは”日々に新た”の積み重ねが進歩に直結することを本能的に知っているようである。」
~ 『勝者の資格』 野村克也・著 ニッポン放送・刊 ISBN 4594018440 p.188
サッカー日本代表、ワールドカップ2006ドイツ大会出場決定おめでとうございます! いい試合でしたね。まだ、興奮さめやらぬところですが、今回も、また野球関係からです。
野球関係ではこれまでにニューヨーク・ヤンキース松井秀喜選手やシアトル・マリナーズのイチロー選手に関連した言葉を取り上げてきましたが、今回は日本のプロ野球で長く名選手、名監督としてご活躍なさった野村克也氏の本からです。
この本は今から約10年、氏がヤクルト・スワローズの監督として黄金期を築き上げた頃のものです。当時、私はアメリカにいて、長島ジャイアンツを応援しながらも、この”敵将”の本を繰り返し読んでいましいた。アメリカ人の中でたった一人の日本人として毎日苦労しながら仕事していた私にとっては、役に立つ言葉や教えが満載と思い、日本食レストランでマーカーで線を引きながら読んだことを思い出します。懐かしい。本棚に別の本を探していたら奥から出てきました。残念ながらいまは版が途絶えているようで、古本での入手になるようです。
今回冒頭に引いた文は、これもまた積み重ねの大事さを説いています。”生き残る者”とは、厳しいプロ野球界で選手生命を永らえた人たちのことです。”日々に新た”の積み重ね、はそれだけで十分条件ではないでしょうが、絶対に必要条件なことでしょう。
何本もアンダーラインを引いたような本ですから、幾つも文章を引いてくることができます。以下、いくつか挙げておきます。
「むさぼるように聞く。身を乗り出して聞く。顔を輝かして貪欲に聞く。とにかく今は、こんなふうに人の話を聞いている。」 ~ 同 p.25
「万人に当てはまる「正しい練習方法」などそもそもないからである。「正しい努力」とはあくまで一般論であって、特定選手にぴったり100パーセント適した方法などハナからありえない。」 ~ 同 p.65
「「物数を極め」、「工夫を凝らす」なのだ。平たくいえば、ありとあらゆることをやってみろ、いろいろと自分で工夫してみろ、ということである。それによって真の進歩が可能ということだ。」 ~ 同 p.73
「人間は機能的・構造的に絶対に進歩発展するものだということを自分がどこまで信じられるか。そして「なぜ」という問題意識をつねに持っているか。この二つがポイントである。」 ~ 同 p.74
「われわれは限りある身ではあるけれども、誰でも限りないものに挑戦する自由をもっている。それを自ら放棄してはいけない。」 ~ 同 p.77
「ツキの女神とは不思議なもので、愚痴ったり泣きを入れたりしている人間の肩には決して止まってくれない。”天は自ら助くる者を助く”という有名な言葉があるが、どうやらツキの女神はとびきりいい耳をもっているようで、少しでも言い訳めいたことを口にする人間には金輪際近づかない。」 ~ 同 p.100
まだ挙げておきたいものがあるのですが、もう既に大分多くなってしまったので、また別の機会にします。
前に10年前と書きましたが、10年が経って、自分がどれだけ進歩したのか。恐らく進歩しているのでしょうね。並べて比べてみれば一目瞭然なのでしょうが。
サッカー日本代表の宮本主将、や中田英俊選手が今日、帰国会見で、自分達の力はまだまだ不十分、一年後の本大会で十分に闘えるように明日からまた個人個人で努力精進、チームとして切磋琢磨してゆきたいとおっしゃってました。
私も、明日の自分が、今日の自分より少しでも成長しているように、これからも(出来れば楽しんで)努力を重ねてゆきたいと思います。
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